今回はRTX3070をマイニングで利用する際のおすすめのオーバークロックの設定を紹介します。
OCを行う前に
OC(オーバークロック)にはリスクが伴います。
メーカーのサポート対象外になる可能性があり、最悪の場合はPCが破損する可能性がありますので自己責任で行ってください。
ここでは基本的に私の環境で成功したOC設定を紹介しますが、製品や冷却環境によって設定値には多少誤差が発生します。
紹介していた設定でOCしたら壊れたというクレームは一切受け付けませんのでご了承ください。
※普通にPC作成する方から見れば当たり前だと思いますが記入しておきます。
今回のテスト環境
今回は以下のグラフィックカードを使用してオーバークロックをしました。
ASUS NVIDIA GeForce RTX 3070 DUAL-RTX3070-O8G
上記のGPUをライザーガードで接続した環境でテストしています。
オーバークロック設定
それでは早速 RTX3070 のオーバークロック設定を見ていきましょう。
私はPalitのThunderMasterを使用していますがMSIのAfterBurnerやASUSのGPU Tweak IIでもオーバークロックできれば何でもいいです。
NiceHashQuickMinerの場合は以下の記事を参考にしてください。
ただパワーリミット(PL)の項目は単位が%かWで設定の仕方が変わってくるので注意してください。
またいきなりおすすめ設定にするのではなく少し低い数値から少しずつ上げていってください。
例:おすすめ数値が+1200MHzなら900MHz→1000MHz→1050MHz→1100MHz→1150MHz→1160MHz→1170MHz→・・・
また実際にどのくらいのハッシュレートが出てるか、消費電力はどのくらいかはマイニングソフトのGUI(黒い画面)を見て確認しましょう。
ソフトにより表示方法が変わりますが以下のように表示されているはずです。
GPUコアクロック
-500 MHz
メモリクロックではないので注意してください。
メモリクロック
+1150 MHz ~+1200 MHz
+1150MHz~+1200MHzくらいが一番いいと思います。
+1400MHzでも動作はしましたがrejectedが増加しましたので1200MHz付近がおすすめです。
電力上限(パワーリミット)
130W(55%)
117W(49%)
消費電力が130Wになるように調整します。
私のGPUでは55%にすることで132Wに調整してあります。
2021/05/06追記
117Wに下げてみましたがハッシュレートは大きく変動がないため値を変更しました。
モニターに接続している場合などマイニング以外使用している場合は130Wを下回るとハッシュレートが下がります。
ファン回転速度
70%
ファン回転速度は自分の環境に合わせて変えてください。
私は外気温が14℃で上記設定でGPU温度は50℃前後を保っています。
70℃とかに到達しない限り大丈夫だと思います。
ただなぜかハッシュレートが上がらないという場合はGPUメモリーが熱を持っている場合があるのでファンの回転数を上げて廃熱してあげてください。
オーバークロック結果
上記の紹介した設定でマイニングしたところハッシュレートは約61MH/sで消費電力は132Wになりました。
オーバークロックとパワーリミットを掛けることでハッシュレートは120%、消費電力は約半分になりました。
まとめ
今回はRTX3070のオーバークロック設定を紹介しました。
最初にも書きましたがオーバークロックは自己責任となりますのでご了承ください。
オーバークロックしたくない方もパワーリミットだけでも掛ければ電力効率を上げることができますよ。