今回はRTX3080をマイニングで利用する際のおすすめのオーバークロックの設定を紹介します。
OCを行う前に
OC(オーバークロック)にはリスクが伴います。
メーカーのサポート対象外になる可能性があり、最悪の場合はPCが破損する可能性がありますので自己責任で行ってください。
ここでは基本的に私の環境で成功したOC設定を紹介しますが、製品や冷却環境によって設定値には多少誤差が発生します。
紹介していた設定でOCしたら壊れたというクレームは一切受け付けませんのでご了承ください。
※普通にPC作成する方から見れば当たり前だと思いますが記入しておきます。
今回のテスト環境
今回は以下のグラフィックカードを使用してオーバークロックをしました。
MSI GeForce RTX 3080 GAMING X TRIO 10G
上記のGPUをライザーガードで接続した環境でテストしています。
オーバークロック設定
それでは早速 RTX3080 のオーバークロック設定を見ていきましょう。
私はPalitのThunderMasterを使用していますがMSIのAfterBurnerやASUSのGPU Tweak IIでもオーバークロックできれば何でもいいです。
NiceHashQuickMinerの場合は以下の記事を参考にしてください。
するk
追記
ただパワーリミット(PL)の項目は単位が%かWで設定の仕方が変わってくるので注意してください。
またいきなりおすすめ設定にするのではなく少し低い数値から少しずつ上げていってください。
例:おすすめ数値が+1200MHzなら900MHz→1000MHz→1050MHz→1100MHz→1150MHz→1160MHz→1170MHz→・・・
また実際にどのくらいのハッシュレートが出てるか、消費電力はどのくらいかはマイニングソフトのGUI(黒い画面)を見て確認しましょう。
ソフトにより表示方法が変わりますが以下のように表示されているはずです。
GPUコアクロック
-200 MHz
メモリクロックではないので注意してください。
メモリクロック
+400 MHz
自分の環境ではこの値が限界でした。
これより高くするとサーマルスロットリングで制限がかかりハッシュレートが大きく下がりました。
VRAM面にサーマルパッドの追加などの対策で上げれるかもしれませんがノーマルではこれが限界でした。
VRAM温度はこの段階で98℃です。
※追記:サーマルパッド交換後
サーマルパッド交換後はメモリクロックを+1100でもVRAMは80℃位でハッシュレートは100MH/sを超えました。
電力上限(パワーリミット)
212W(65%)
消費電力が210W位になるように調整します。
私のGPUでは65%にすることで212Wに調整してあります。
ファン回転速度
90%
ファン回転速度は自分の環境に合わせて変えてください。
RTX3080はVRAMの温度が非常に高く、ある程度まで上がるとサーマルスロットリングでクロックダウンします。
そのためしっかりと冷却できる回転数にするのがポイントです。
私は外気温が14℃で上記設定でGPU温度は50℃前後を保っています。
70℃とかに到達しない限り大丈夫だと思います。
なぜかハッシュレートが上がらないという場合はGPUメモリーが熱を持っている場合があるのでファンの回転数を上げて廃熱してあげてください。
オーバークロック結果
上記の紹介した設定でマイニングしたところハッシュレートは約91MH/sで消費電力は212Wになりました。
RTX3080はOCしすぎると返ってハッシュレートが下がる場合があるので冷却できる環境でなければあまりメモリクロックを上げない方がいいと思います。
特にライザーカードを使用せず普通のPCケース内に入れている場合だと熱がこもり、ハッシュレートが出ない場合があります。
まとめ
今回はRTX3080のオーバークロック設定を紹介しました。
最初にも書きましたがオーバークロックは自己責任となりますのでご了承ください。
オーバークロックしたくない方もパワーリミットだけでも掛ければ電力効率を上げることができますよ。