BATとは?
BATトークンはbrae(ブレイブ)という会社で発行、運用されています。同社のサービスは自社ブラウザ「brave」をユーザーに提供しており、
ユーザーニーズにあったWEB広告のみ表示してくれる広告の個人最適化機能を有しているのが特徴です。
このブラウザ上でトークンとして使われるのがBATという通貨です。使われ方としては広告を閲覧する毎にトークンをユーザーに付与、またユーザー同士の投げ銭機能も搭載されており
ブロックチェーンの特徴を活かしたP2P取引マーケットのプラットフォームとしても有望視されています。
BATの基本スペック表 | |
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通貨単位 | BAT |
時価総額ランキング | 91位 |
発行開始日 | 2017年 |
発行上限枚数 | 15億BAT |
コンセンサスアルゴリズム | PoW |
従来のWEB広告は個人のニーズにあまり適していない広告が表示されたり、個人の意思とは乖離した広告表示が行われる環境下にありました。
インターネットが普及した実社会の生活においてこれらの広告表示による無駄な閲覧時間などを削減できることは忙しい現代人にとって大変大きなメリットでしょう。
今年の1月にはIPFSのP2Pネットワークとの連携も行われており、IPFSサイトにアクセスすることが可能になりました。
当然Google chromeからはアクセスすることができず、検閲の制限を受けないことが最大の特徴です。
BATの歴史
BATはアルトコインの中では比較的古株のコインになります。
2017年にトークンICOが行われ上場していますが、braveブラウザ自体は2015年からサービス開始されており、ICOの2週間後からブラウザ上で広告を閲覧したユーザーにBATトークンを付与する仕組みが追加されています。上場当初はわずか30秒で130人の投資家から約35億円の資金を調達していることからも話題になったようです。
価格相場はあまり乱高下しない非常に安定したレンジで推移しており、日本で売買できるようになったのも2020年からなので、国内ユーザーの認知度はあまり高くありません。
しかし、2021年に入ってIPFSとの連携や投資信託のニュースが世間を駆け回りここ直近においては注目を集めているコインに成長しています。
BATのメリット
ブレイブブラウザのメリットは以下の通りです。
- 検閲ができない
国境毎にアクセスが制限されている、サイトへのアクセスが可能です。(IPFSブラウザからのアクセスに限り) - braveが選定した広告を閲覧するとトークンがもらえる(※日本ではBAP=BATポイントというトークン)
braveブラウザが個人の趣味思考から最適な広告を提案してくれることで、ユーザーが興味のある広告を訴求できるだけではなく、
閲覧者に対してトークンが付与されるのがポイントです。しかし、日本においいては資金決済法の観点からBAPを取引所に送金して日本円や他の通貨に交換することができないため
注意が必要です。 - ネット環境が快適になる
不要な広告の表示が制限されるためネット動作は非常にサクサク進み、作業効率の向上は間違いないでしょう。
BATのデメリット
ブレイブブラウザのデメリットは以下の通りです。
- 広告の閲覧による付与トークンの換金先が存在しない
現在日本ではBATではなくBAPというトークンが付与されることになっていますが、こちらは仮想通貨取引所でも換金対象外になっています。
現在、ビットフライヤーとbraveが共同で開発しているウォレットが実装されればBAPはBATとしてウォレットに送金することが可能なので利便性は大幅に向上しそうです。
ただし、braveブラウザ上ではBATと同様にお気に入りのクリエイターやウェブに投げ銭することは可能なので、その点においては非常に便利です。
まとめ
一般ユーザーは勿論、大手投資ファンドからも注目されるBATは今後間違いなく普及していくネットワークとして期待できるのではないでしょうか?
プロジェクトの中身もシンプルで、一般ユーザーの生活に直結しているところも魅力的です。
また、ブレイブブラウザを使うことでトークンの流動性も向上するので、トークンを保有している人は間違いなくダウンロードした方が良いと思います。
トークンを保有していない人もブロックチェーンプロジェクト全体を応援することにつながると思うので、是非ブラウザだけでも使って見ては如何でしょうか?