Twitterが新たにコンテンツ製作者向けにBTCの投げ銭機能を追加して、ネットワークの拡充を図るための試験導入を行なっていることを多くのメディアが報じて話題になっています。
Twitterチップ機能「Tip Jar」とは
現在TwitterではPayPal、Venmoなどの決済プラットフォームを活用して投げ銭機能を一部地域で提供することが可能になっていますが、今後はこれらの機能に追加する形でビットコインの送金も可能になるかもしれません。
今後Twitter上で使える予定の新機能は以下のとおり。
- スーパーフォロー
- eコマース
- サブスク
- Spaces
上記の新機能とビットコインの投げ銭を組み合わせる形でユーザーの利便性を高める動きを見せていくことが予想されます。
例えば、人気インフルエンサーをサブスク形式でフォローを行うことで限定フォロワーしか見れないツイートが公開され、それらのコンテンツに対して投げ銭機能をBTCで送金するなど、送受信記録が正確に担保されるトラストレスなコミュニティをネット上で構築しやすくなるといえるでしょう。
MacRumorsの情報によると、TwitteriOSのベータ版には、チップ機能を搭載している「Tip Jar」にビットコインが導入される可能性のあるコードが含まれていると報じており、モバイルディベロッパーのアレサンドロ・パルージ氏がリーク画像を投稿していることからも事実ベースの開発状況ではないかと考えられています。
チップであるBTCを受け取るにはストライクが提供するライトニングネットワークのアプリに登録する必要があるようですが、このサービスが実現されればマイクロペイメントやトラストレスで安全なP2Pネットワークを築くことができそうです。
残念ながら当面日本では金融庁の規制などの理由でBTCの投げ銭機能を使うことは出来なそうですが、日本は特にTwitterの利用者が多い国なので、法規制面が整えばこれらのサービスを広く面的に普及させることもできるのではないでしょうか!
一部国家でこれらの事例が進んでいけばBTC価格には当然反映されると思われるのでこれからの価格形成に期待大です!
BTCに纏わるジャック・ドーシー氏の発言
ドーシー氏は以前からビットコインに対して前向きな意見を述べてきており、Twitter社のバランスシートにBTCを計上していることからも、同社のビットコインへ賭ける熱量が伺えます。
NFTを管理するウォレットをTwitter上に構築してはどうか?というユーザーのツイートに対してドーシー氏の反応は「すべてのツイッターアカウント保有者がライトニングネットワークのウォレットと連携することを目指したい」と発言していることからも、ビットコインを通じて世界中にサービス提供していく計画のようですね。
同じSNS関連でもFacebookのように独自通貨「ディエム」を展開してクローズドコミュニティを形成したいと考える企業もいれば、Twitterのようにビットコインを主軸にしたサービスを展開していく企業も存在しており、それぞれ戦略はあると思いますが、個人的にはよりオープンな取引プラットフォームを作ろうとしているTwitter社の取り組みに期待したいところです。
まとめ
ドーシー氏が公言するように世界中の人々がTwitterを通じて自由につながることができる社会の実現にはTwitterのように世界中で広く使われているネットワークが必要です。
特に日本においてはTwitterの利用者数の多い国なので、今後のTwitter社の動向は要注目です。